初夏の風景に思う |
大型連休の前からきのうまで、三週間を故郷で過ごした。
この季節に、しかもこれだけ長い間帰郷したことは、これまで記憶にない。
三週間の間に、山々の緑はよりいっそう色濃くなった。
「木の芽季(どき)」とも言われるこの季節は、
身体のバランスを崩すことも多いとか…。
母を気遣いながら、それを実感した。
何気ない田園風景…。
土日になると朝から草刈り機やトラクターの音が聞こえ、
いよいよ辺りの田圃は、農繁期に入り活気づいてくる。
…餌を探して低空飛行をはじめるツバメたち。
こうして、毎年繰り返される当たり前の光景が、まさか叶わぬことになろうとは…。
被災地の人たちのことを思うと、ほんとうに胸が痛くなる。
花を咲かせた庭の花木たち。
近くの川土手に咲いた藤の花。
名も知らぬ花…。
叔父の畑のアイリス。
今年は黄砂も、そして、なぜか風の強い日も多い。
それでも、木々は若葉を茂らせ、花のあとにしっかり実をつけている。
まずは、梅の実。
さくらんぼ。
実はほんのわずかについて、鳥たちの餌に…。
山桜桃梅(ユスラウメ)。
そして、裏山の桐の木に若葉が繁ってきた。
自然の摂理…、その雄大さ。
自然がこんなに心を満たしてくれることを、この歳になって実感している。
畑のブルーベリー…花も終わりに近づいた。
また、二週間後が楽しみだ。