2013年 05月 25日
可笑しさと切なさと |
私のやらかした、うっかり話を聞いて母はよく笑う。
そそっかしい私の日常…。
先日もスーパーで買い物を済ませ、駐車場に置いていた車のドアのロックを、いつも通り解除しようとした。が…、できない。
なんだ、うっかりロックするの忘れてたかと、もう一度挑戦したが、ドアはびくともしない。
壊れたかな…、ちょっと焦って、どうしようと助手席に目をやると、そこには見慣れないカーディガンが…。
必死でドアを開けようとしていた車は、
となりに止めてあった、他人の車だったのである。
そういえば、前にもスーパーの駐車場で、もっとひどいドジをした。
道がわからなくなって、駐車場に止めた車から降りて、通りの人に尋ねた。
そのあとで車に戻り、運転席に腰掛けながら、『「知らない」って』と助手席の母に話しかけると、そこには存じ上げぬ人が、ビビッた顔をしてこっちを見ていた。
状況を察して、こちらもビビッて平謝りに謝った。
ため息まじりに座った運転席は、
やはり、となりに止めてあった他人の車のだったのである。
母は苦しそうに笑いながら、コントの脚本を書いたらどうかと言うけど、これは実際にあった話である。
ほかにも母は、私が叔父や叔母の、クセのある口調や歩き方の真似をすると、感心して『よ〜似とる』と、お腹を抱えて笑う。
エサを催促する、近所のネコの八兵衛の泣き真似も、リクエストしてくるほどだ。
笑うことは身体にいいと言われる。
ナチュラルキラー細胞とかが活性されて、免疫効果を高めるとか。
それならいいよね。
私のオッチョコチョイも貢献してるなら…。
大いに笑ってくれたらいいと思う。
そそっかしさや可笑しさは、やはりこの人のDNAなんだろうか。
昔は、よく私たちを笑わせてくれたっけ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
父が帰ってきょうで3日目。
私の運転する車で帰った日、家に入ると私を見送ると外を指差した。
私を、送ってくれたどこか施設の介護士さんと思っているのである^^;;。
帰ってきた日から、夜は特にトイレの場所がわかりにくいようすなので、
介助のため、父の寝室の隣の和室で寝起きしている。
朝起きてから、夜中の父の言動を母に話すと、またいつも通り吹き出して笑う。
でも、間をおいて、ちょっと笑えないねとも…。
老後は二人して、旅行や趣味を続けられると信じていた母。
自分の身体も思うようにならず、苦労をともにした父も心は不在のまま。
それは叶わぬ夢となった今、やりきれない気持ちになるのだろう。
帰った次の日から、久しぶりにデイサービスを利用している父。
迎えの車に『お世話になります』と乗り込んだ。
人に対する気持ちだけは昔のままなんだね。
父が幼い頃から庭にあるモッコクの木。
若葉がぐんぐん大きくなるにつれて、冬枯れした葉が風に舞ってハラハラと落ちる。
今は、その脇に生えるあざみが美しい。
緑は美しく、風もさわやかで静かな午後。
鳥のさえずる声も、あちこちから聞こえる。
五感に響く心地よい季節。
そんな、ことしの5月。
我が家では、年老いた父母を取り巻いて、可笑しさと切なさが同居する日々である。
いつか、こんな日を懐かしむときが来るのだろうか…。
『可笑しいと ほころぶ顔に 見えかくれ
ねぎらう気持ちと せつない気持ちと』 (り)
☆父は来週から、ショートステイを経て、無事に長期入所のめどがたちました。
家族の負担を軽減すべく、さまざまな施設やそれを利用できる制度に。
また、ケアマネージャーさんをはじめ、家族や本人の立場に寄り添って、親身に相談に乗ってくださる人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
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そそっかしい私の日常…。
先日もスーパーで買い物を済ませ、駐車場に置いていた車のドアのロックを、いつも通り解除しようとした。が…、できない。
なんだ、うっかりロックするの忘れてたかと、もう一度挑戦したが、ドアはびくともしない。
壊れたかな…、ちょっと焦って、どうしようと助手席に目をやると、そこには見慣れないカーディガンが…。
必死でドアを開けようとしていた車は、
となりに止めてあった、他人の車だったのである。
そういえば、前にもスーパーの駐車場で、もっとひどいドジをした。
道がわからなくなって、駐車場に止めた車から降りて、通りの人に尋ねた。
そのあとで車に戻り、運転席に腰掛けながら、『「知らない」って』と助手席の母に話しかけると、そこには存じ上げぬ人が、ビビッた顔をしてこっちを見ていた。
状況を察して、こちらもビビッて平謝りに謝った。
ため息まじりに座った運転席は、
やはり、となりに止めてあった他人の車のだったのである。
母は苦しそうに笑いながら、コントの脚本を書いたらどうかと言うけど、これは実際にあった話である。
ほかにも母は、私が叔父や叔母の、クセのある口調や歩き方の真似をすると、感心して『よ〜似とる』と、お腹を抱えて笑う。
エサを催促する、近所のネコの八兵衛の泣き真似も、リクエストしてくるほどだ。
笑うことは身体にいいと言われる。
ナチュラルキラー細胞とかが活性されて、免疫効果を高めるとか。
それならいいよね。
私のオッチョコチョイも貢献してるなら…。
大いに笑ってくれたらいいと思う。
そそっかしさや可笑しさは、やはりこの人のDNAなんだろうか。
昔は、よく私たちを笑わせてくれたっけ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
父が帰ってきょうで3日目。
私の運転する車で帰った日、家に入ると私を見送ると外を指差した。
私を、送ってくれたどこか施設の介護士さんと思っているのである^^;;。
帰ってきた日から、夜は特にトイレの場所がわかりにくいようすなので、
介助のため、父の寝室の隣の和室で寝起きしている。
朝起きてから、夜中の父の言動を母に話すと、またいつも通り吹き出して笑う。
でも、間をおいて、ちょっと笑えないねとも…。
老後は二人して、旅行や趣味を続けられると信じていた母。
自分の身体も思うようにならず、苦労をともにした父も心は不在のまま。
それは叶わぬ夢となった今、やりきれない気持ちになるのだろう。
帰った次の日から、久しぶりにデイサービスを利用している父。
迎えの車に『お世話になります』と乗り込んだ。
人に対する気持ちだけは昔のままなんだね。
父が幼い頃から庭にあるモッコクの木。
若葉がぐんぐん大きくなるにつれて、冬枯れした葉が風に舞ってハラハラと落ちる。
今は、その脇に生えるあざみが美しい。
緑は美しく、風もさわやかで静かな午後。
鳥のさえずる声も、あちこちから聞こえる。
五感に響く心地よい季節。
そんな、ことしの5月。
我が家では、年老いた父母を取り巻いて、可笑しさと切なさが同居する日々である。
いつか、こんな日を懐かしむときが来るのだろうか…。
『可笑しいと ほころぶ顔に 見えかくれ
ねぎらう気持ちと せつない気持ちと』 (り)
☆父は来週から、ショートステイを経て、無事に長期入所のめどがたちました。
家族の負担を軽減すべく、さまざまな施設やそれを利用できる制度に。
また、ケアマネージャーさんをはじめ、家族や本人の立場に寄り添って、親身に相談に乗ってくださる人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
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by ryonasa
| 2013-05-25 14:25