続・父が帰ってきた日に |
日中はなんとかその場所が分かるのだが、夜は間違えることがあるからだ。
そもそも5ヶ月前に、骨折をしたのもそれが原因だった。
夜は2〜3時間おきにトイレに起きる父。
介助に起きたわたしに、父は『おー、今トイレに起きたところじゃ。ちょうどえかった』と、寝ぼけ眼で言う。
だが、それは偶然ではなく、父が立とうとすると、ベッドの脇に敷いたセンサーマットが感知して、わたしのいる部屋にお知らせ音がする仕組みになっているのだ。
そして再びベッドに戻ると、『ありがと、ありがと』と、繰り返し“介護士”のわたしに言う。
以前と変わらない父の言動。
違うのは、連れて帰った母のベアが、ベッドの横に並んでいることくらいだ。
この3日間、雨は断続的に降った。
まるで父を見守る私たちの気持ちを察したように。
八月の末に自宅に戻ると決まった時から、暑い時期だけに、好んで外に出る父が、熱中症になりはしないかなどと、心配はふくらむばかりだった。
その上、3ヶ月ぶりの自宅での生活に困惑しないかなど、父がどのような反応を示すのか想像もつかず、内心不安でいっぱいだった。
そんな私たちの心配をよそに、父は次の日からすぐに自宅での生活になじんだ。
そして、三泊四日を無事に過ごし、今朝、次のステイ先に向かった。
今度は4週間の予定である。
庭の手水鉢の横には、散水用のホースが行儀よく置かれている。
雨が小降りになった昨夕の、父の仕事だ。
父の雨の日の十八番
『あめふりおつきさん くものかげ
およめにゆくときゃ だれとゆく
ひとりで からかささしてゆく…』
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
きのう夕方、デイサービスから帰った父の手提げを開いた母が、『どうしょうかしら〜』と泣きそうな声をあげた。
ふくらんだ父の通いの手提げから出てきたのは…。
施設のテーブルの上に置いてあった、いつも父が可愛がっていた子犬のぬいぐるみ。
すぐに事情を連絡。
近日中に、お世話になった施設に返しに行こうと思う。
★介護保険の点数などによって、利用できる期間などの範囲が自ずから決まってくるようです。
(まだまだ勉強不足です)
今後制度も見直され、これからますます利用状況も厳しくなると思われます。
父のように、預かって頂ける施設があることは、幸運な方ではないかと感謝しています。
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